音楽はバッハに始まりバッハに終わるのではないかと思う昨今。それでは、始まりは何かといえば、アンナ・マクダレーナの音楽帳、ト長調のメヌエット(BWV Anh. 114)あたりはいかがでしょうか。
ところが、バッハ作曲と音楽の教科書にも載っていたこの曲が、研究の結果ペツォールトという聞いたこともない別人の作と判明したという。(古い話で恐縮です)これは驚きでした。そして、信じがたいことでした。だって、何か理屈はあろうとも、その神髄ともいえる美しいメロディーこそが本物のバッハの証しではないかと思うからです。しかし、その作風すらもバッハらしくないというのが理屈の一つだという。
納得いかないままに「どお思う?」と妻に聞いてみたところ、彼女は、いとも容易く「バッハらしくない」という。バッハは好きというが、トッカータとフーガニ短調、小フーガト短調、主よ人の望みの喜びよ、くらいしか知らない彼女が。益々驚いて「一体どこが!」と問うたところ「メロディーが幼稚」と辛辣。特に、同じ音の繰り返しがバッハらしからぬ幼稚さだと言う。即ち、2小節目の2,3拍のソ、ソ。同じく4小節目の「×、ソ、ソ」。その後何度もくりかえす、「×、ソ、ソ」。確かに・・・・・・。
以来、どう聞いてもペツォールトにしか聞こえなくなりました。それは例えるなら、今まで神と信じていたものが、ただの石ころか木片だったと気づいたようなものでした。
Minuet G major BWV Anh.114 is not one of J.S.Bach’s but Christian Petzold’s. Although I was not convinced, they said that the style was not Bach’s.
Recently I can make out the reasoning. For example, in bar#2 and bar#4, there are two “g”s in a row. And then there are so many two "g"s in a row. This childish style is unlike Bach. It isn't Bach's but rightly Petzold’s.
Above is the opinion of my wife, who also loves J.S.Bach. It’s not my find, to be honest.
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